こんにちは、ルレムラ(@luremura)です。
引き続き、「ありがとうがすみませんになる人」について。前回の記事はこちら。
今回は、「母の言動で娘の私がどんなふうに育ったのか」「ありがとうが言えない人はどんな損があるのか」書いてみようと思います。
あ、当然あまりよくない影響を受けています。
「人に親切にしてもらうこと(何かしてもらうこと)は、相手に迷惑をかけることなんだ」と思うようになった娘
「親切にされるとすごく申し訳なさそうにする」「必要以上に謝り倒す」「受け取り下手」な母を見て育った娘はどうなるか?
今でこそ、「すみませんより素直にありがとうを言おう」や、「受け取り下手」という認識が世に出てきたおかげで、私も「親切は素直に受け取ったほうがいいんだ」と思えるようになってきました。
なので、すみませんより先に「ありがとう」を言うようにはしています(でも、できているのかしら?)。
しかし、これら認識が世間に登場する前は、
人に何かしてもらうことやお願いすることは、相手に迷惑をかけることなんだ
と、思っていました。「思っていました」と書いていますが、いわゆる潜在意識の中ではまだ染みついています。
だって、母がいつも申し訳なさそうにしているんですもの…。
また、前回言っていたように、母は人に迷惑をかけること(不可抗力であっても)をとにかく申し訳なく思う人。
前回の車の件ではどうしても無理でしたが、本来、私は母に「人に迷惑をかけてしまった」「頼ってしまった」話は黙っています。
なぜなら、母に知られると「必要以上に謝り倒す」「私のプライドを傷つける」ので、面倒ですし嫌だからです。
…と、話が脱線してしまいましたが、
私の場合、潜在意識に染みついているせいなのか、いまだ人に何かしてもらうのは、相手に迷惑をかけるので申し訳ない気持ちが強いのですよ。
「人に何かしてもらうのは、相手に迷惑をかけるので申し訳ない」気持ちが強い
私の中では「相手に頼る → 自分の中の札が1枚減る」ように、三枚の御札的な感覚があるんですよね。あと、「こんな私が頼っていいですか?」みたいな。
しかも、お店とか専門機関よりも、顔見知りの友人知人や、勤め人時代だと会社の人などのほうが、申し訳ない気持ちが強いです。
なので、世間一般的な「友人とか知り合いにお願いした」という話を聞くと…
世の人達は、気軽に友人知人に頼れてすごいな~
と思ってしまう。私から顔見知りに頼るというのは、本当に信頼した人なのですよ…
みんな、どうやって気軽に人に頼っているのだろう。教えてくれー。
「相手に迷惑をかけるので申し訳ない」から生まれる弊害
私みたいな「相手に迷惑をかけるかも」という気持ちが強い人は、
- 人にお願いするテクニックが磨かれていないため、気持ちの良いお願いの仕方ができない
- 相手に気持ちを伝えることを難しく感じるので、深い関係性を築けなくなる
- どこからどこまでを自分でする範囲か、相手にお願いする範囲か分からない(そしてそれを見誤って怒られる)
というのがあるかと。
具体的なところだと、「友人を気軽に誘えない」「たまに誘ってもその誘い方が下手くそ」ですね。
「人に頼ることは申し訳ない」と思って育つと、こんな弊害が出てくるのよ…。
「ありがとう」が自信を持って言える人のところにさらに親切は集まる
さて、ありがとうが素直に言えないことで、何よりも私が感じていたのは、「素直に『ありがとう』が言える人のところに、親切は集まりやすくなる」ということ。
というのが、私も今まで仕事をしていて感じるのが、素直に「ありがとう」が言える人には、
↓
さらに親切をしたくなる、助けてあげたくなる
のですよね。
「あの人に親切をすると、こちらにもいいことが起こる」と、相手に予感させることができるのですよ。
現に私の場合、「母に持って行っても、迷惑そうにするから、持って行っても意味ないんじゃないかな…」という気持ちが出ていますからね。
この時点ですでに、「この人への親切を止めるか」という考えが出てしまっているわけです。
「ありがとう」が言えずに、大きな意味で損をしている父
さらに言えば、うちの父はもっと損をしています。以前、私がウォーキング用にと靴下を誕生日プレゼントで贈ったところ、
こんなんもらってもな~
と迷惑そうにした人。残念ながらどうやら本人の趣味ではなかったようでして。
しかし、仮にそのプレゼントが父の趣味でなかったとしても、その一言を発さなかったらどうなっていたでしょう?
私は「今後も何か父に親切をしたい」という気持ちになったかもしれないのに。
「ああそうだ、父はこういう人だったな~」と過去の父のやり取りを思い出すのと同時に、
この人は家族以外にもこの無意識の言動によって、受け取れたかもしれない「いいこと」を、どれだけフイにしてきたのだろう…
と思ったものでした。
ちなみに、以来、父に誕生日プレゼントを贈ったことは一度もありません…!
父の例は極端かもしれませんが、やっぱり「ありがとう」と素直に言ってくれる人のところに親切をしたくなるものですよ。
素直に感謝を伝えていると人生が良くなるかも
「ありがとうがすみませんになる人」について書いてきましたが、結局これらができていると、良い人生になる可能性があるのですよね。
- 「親切は受け取っていい」と分かるので、素直に人に頼れるようになる
- 感謝をすることで、「さらに親切をしたい」と思われる人になる
「申し訳ない」という思いではなく、素直な感謝の思い。
まぁ、うちの母の場合、親切をされても「私がそれに値する人ではない」という意識が強いので、複雑なところではあるのですが。
素直に受け取れるって、どれだけ尊いことなのだろう。
まだ「すみません」になっている方は、これを機にぜひ「ありがとう」を意識してみてはいかがでしょう~?
前回はこちら。
コメント
ルレムラさん、またまたコメントつけさせていただきます。りつこです。
今回の記事もめっちゃ共感の嵐です〜!!
ありがとうって素直に受け取れない人、いますよね。
たとえそれが飛び上がるほど嬉しいことじゃないにしても、仮でもテンション上げて「ありがとう!」って言われたほうが気持ちの良いものです、ほんと。
私の会社の同僚でも3名ほどおります。ありがとうって言えない方々が。
とにかく腰が低いOさんというのが、すっごく気を遣う方なんで丁寧なんです。ですが、いつも申し訳無さそうにしていてこちらがなにかしようとすると「そんな!いいですいいです!すみません!!」みたいな……。
そう言われちゃうと、なにかしてあげるために声をかけようということはなくなっていき……でもなにかしてあげたい気持ちは潰えてはいなかったので、Oさんが気づかぬ間にやっておく、みたいにすることが増えました。笑
できれば「ほんとですか!助かっちゃいます!ありがとう!」って言われたいんですけどね笑
あとは、表情をとっさに作れないお堅めの同僚Kさんという方。
私が数量限定のお菓子を「どうぞ」と配ったら、「え、いらない…」のような表情を一瞬して(急いでたのか好みじゃなかったのかわかりませんが)、絞り出すようなとりあえずの「アリガトウ……」を言われました。声かけたタイミングも悪かったかもしれませんが、こういう反応されると萎えちゃうんですよね……笑
本人はモテないことを悩んでいましたが、相手からの好意を受け取るときの態度とかもその悩みに直結しているような気がしてならないです(余計なお世話)
あと無反応なDさん。これは論外なのかもしれませんが、職場で個人的に義理のバレンタインチョコを配って「横に置いときますね」と言っても「……あぁ」のみ。その後もまじで何もない。一生何も声かけてやるもんかと思いました。
すみません、愚痴のようになっちゃって笑
「ありがとう!」と気持ちよく言われるとルレムラさんのおっしゃるように「またこの人になにかしてあげたい」と思えますし、それが正の連鎖となって幸せのループのようになっていきますよね。コミュニケーションが円滑な人、人との距離の縮め方が上手な人って言うのは『受け取り上手』なんだと思います。
また、気を遣ってくれている人というのも魅力的ではありますが、あんまりにも気を遣われると「こちらも気を遣わないと」と思ってしまうので、上手な気の遣い方は『気を遣っていることを気づかせないように(相手が恐縮しない程度に)気を遣う』だと勝手に思っています笑
ルレムラさんの記事は私の心にすーっと浸透してくるものばかりなので、時折読み返して楽しんでおります!いい記事をいつもありがとうございます!!
りつこさま、こんにちは!
先日に引き続き、コメントありがとうございます!
りつこさまの会社の中にも素直になれない方っているんですね~。私も勤め人をしていたとき、やっぱり素直に「ありがとう」と言ってくれたり、受け止めてくれる人だと仕事がしやすかったのを思い出しました。
その会社のすごく気を遣ってくれる人と、お堅い人、そして無反応な人。読んでて「いる!いる!」と思っちゃいました 笑
素直になれなくなってしまった、そのお三方の過去が気になってまいりましたよ…汗
そうそう、同僚Kさんにしてもそうですが、素直に喜べる人って本当にモテるんですよね…!(協調)Kさん、ある意味良い反面教師かと。
人たらしといいますか、言われているように、まさに受け取り上手が幸せのループを生んでいくんだな~と思います。
私もかえって気を遣い過ぎてしまって、うまく距離を縮められないことのほうが多いので、気付かせないように気を遣うって難しいな~と思います。そのあたり、意識したいですね。
>ルレムラさんの記事は私の心にすーっと浸透してくるものばかりなので、時折読み返して楽しんでおります!いい記事をいつもありがとうございます!!
私のほうこそ、本当にありがたいです!遅筆なのでたくさん記事を書くことはできないのですが、このブログにわざわざコメントをいただける方がいるだけでも私は幸せ者だと思います。ありがとうございます~!