こんにちは、ルレムラ(@luremura)です。
前回に引き続き、私が小学生のころに少年野球をしていたお話です。前回の「女の子でも野球ってできるの?」はこちら。
今回はもう少し踏み込んで、「正直、野球はしんどかった」「父との葛藤」「野球をやっていて良かったこと」を書きます。
特に私の場合、好きで野球をやっていたわけではなかったので…事情が複雑でして!
でも今あのころを振り返ると、いろいろと親の気持ちが分かってくるのですよね~。
というわけで、小学生のときに野球をやっていたことを、いろいろ振り返ってみます!
女の子で少年野球をしていたが、本当はしんどかった!「やめられたら…」と思っていた
冒頭でもいっていますが、私は本当のところ野球がしんどかったです!「やめられたらなぁ…」と思うことがありました。
走らないといけないし、疲れるし、コーチから怒鳴られるし怒られるし…。
前回、「女の子は意外に野球に向いているのかも!」なんて書きましたが、向いているだけで、しんどくないわけではないのですよ。やっぱりスポーツって身体動かすからしんどいのよ。
野球がしんどかった理由について、いろいろ考えてみました。
- 私が好きで野球をやっていたわけではなかった
- 弱いチームだったので、負けっぱなしで面白くなかった
- 自分の中で「成長を実感する」振り返りをしていなかった
- 体を動かすのは向いていたが、そもそも動かすのは好きではなかった
皮肉かな、「好き」と「向いている」が一致していなかったのですよね。
私は、その当時から漫画や本を読んだり絵を描いたりと、家の中で過ごすほうが好きな子どもでした。残念ながら、野球は「好き」に入らなかったのですよね。
悲しいかな、まったく父の望んだスポーツガールに生まれついていなかったのです。
大人になっても、どこか「地方のおっちゃん」が苦手
もう一つ、小学生の私が「野球、イヤだったな~」と思う要因の一つに当時の大人があります。
というのが、当時のコーチや監督がですね、今ならハッキリ言えるんですが…私は苦手だった!
いわゆる「地方のおっちゃん」というと察してもらえるかと思いますが、指導のノウハウを学んで勉強しているわけではなく、人によってはガラも悪かった!
あ、決してセクハラとかあったわけではありません。単に私が人間的に合わない感じ。
当時はまだ自分がどういう人間か、どういうことをされたら嫌だと感じるかとか、よく分かっていなかったんですよね。だからこそ、無意識に自分の感じていることにフタをして野球ができたのかなと思います。
こういう地方のおっちゃんたちの間でも続けられる子というのは、生命力も強いですし、きちんと人生渡っていける子だと思います。
現に、私と同じ野球チームにいた女の子は、しっかり地に足のついた女性に成長していますね。
人間的に温かみがあり、指導力のある大人のもとだと子どもが成長しやすい
でも、私みたいに神経質な要素がある子だと、地方のおっちゃんが指導している野球チームだと難しい部分があるかも。
人間的に温かみがあって指導力のある大人のもとだと、子どもはのびのび成長できます。
親御さんは、その野球チームでどんな大人が指導しているのか、きちんと見ておいたほうがいいですね。
ある日、父に野球をやめたいと告げるが引き止められる
さて「野球嫌だな…」と思いながらも続けていた小学生の私。なんとか続けられたのは、その野球チームで父がコーチとして参加していたから。
こんな私でしたが、一度だけ父に野球をやめたいと伝えたことがあります。
小学6年生になったある日、私はふいに「野球、もうやめちゃおう」と思い立ちます。
特別、大きな要因があったわけではなく、水面下の「野球、嫌だな~しんどいな~」という気持ちが急に大きくなった日があったのですね。
そのことを、父に告げます。
お父さん、私もう野球やめたいんやけど…
すると父は戸惑いながら、
俺がおまえのことを思って、野球を教えているのが分からないのか
と言います。
20年近く前のことですから、一字一句この言葉を言ったわけではありませんでしたが、「俺のために野球をやめないでくれ」という内容を言ったのですね。
今だったら「それって結局自分のためじゃん!」とツッコんでいるんですが、当時はそんな視点はまだ持っていませんでしたし、まだ純粋な子どもでしたから、私は、
そうやね、ごめんね
といって涙を流しながら納得したという…!
いや~馬鹿だね!
というより、本当に純粋な子どもだった。「自分のほうが悪いんだ」と思っちゃったんですね。
今なら、「もう小学6年生だし、夏までの辛抱だしいいか」と考えてますよね。
こういうやり取りが一度だけあった後、私は小学6年生の夏の引退まで野球を続けたのでした。
小学生のころに野球をやっていて良かったこと
ここまで野球が嫌だった話ばかりしてしまいましたが、
野球って、そんなに嫌なことばかりだったの?
と、不安に思われた方もいるかもしれませんね。
「野球をやっていて、嫌なことばかりだったのか?」なんてことは、決してありません。
私が小学生のころに、野球をやっていて良かったことをまとめてみました。
- 「バットで打つ」「ボールを投げる」「グローブでボールを取る」の、一通りの動作ができる
- 一応、野球のルールが分かる
- 体力が付いたおかげで、学校のマラソン大会で上位になれた(ただし引退後は順位が下がった)
- 「女の子で野球をする」という貴重な体験ができた
女性で「野球ができる」となると、結構ギャップ萌えみたいなのがあるんじゃないでしょうかね(私は残念ながらいまだ萌えられたことがありません…)
まったく違うスポーツをやっていて、体の使い方を褒められることがあります。野球のおかげで、他のスポーツでも体の使い方の応用ができているのかなと感じますね。
一番は、「女の子で野球をする」という貴重な体験ができたこと
一番良かったことは、「女の子で野球をしていた」という貴重な体験ができたこと。今の私を知っている人に野球をやっていたことを言うと、大抵が驚かれます。
私の意志とは関係なく、父が女の子だろうが男の子だろうが、自分の子どもに野球を教えようと思っていなかったら、実現しなかったことなのですよね。
この「私の意志とは関係なく」というの、実はとても大きなことで。
今だったら先入観ができてしまってますし、三日坊主で意志の弱い私が自分から動くとなると、絶対に無理ですからね!
一生のうちで、経験できることの可能性を考えると、本当にありがたかったなと思っています。
いい悪いは別として、経験って本当に大事だと思います
今は、父から野球を習っていて良かったと思えるようになった
話を父に戻しまして、今では父から野球を習っていて良かったと思っています。
実はですね、数年前に直接私に言ったわけではありませんでしたが、父が、
こいつ(私のこと)は俺の面目のために野球を続けてくれた
と言っていたのを耳にしたことがありまして。
「子どもの嫌がることをさせていた」と、ずっと後悔していたようです。私は正直「後悔していたのか…!」と驚きましたよ 笑
確かにね、「野球をやめたい」の一件があって以来、父が私に強く言うことがなくなったような気がするのですよね…汗
しかしですね、努力や継続が嫌いな私としては、大人になってから考えたとき、「継続は力なり」を強く感じるのですよ。
なんでも努力しないと上手にならなし、身にならないのよね。
親は自分の得意なことを子どもに伝えたいと思うもの
大人になってから父のことを考えたとき、「親は自分の得意なことを、子どもに伝えたいと思うもの」なんだと分かるようになりました。
父は器用な人間ではありません。父にとって、きっと野球を教えることが、子どもに与えてやれる最大限のことだったのだと思います。
私は野球を継続することはできませんでしたが、経験値として残っているわけで。大人になった今振り返ると、機会を与えてもらって財産だったな~と思えるのですよね。
しかし、父はいまだ「子どもの嫌がることをさせていた」と、後悔しているという…笑
後半は私の個人的な話になってしまいましたが、大人になってから「あれ、やっておけば良かったな~」と思っても遅いです。
女の子で野球をしていたなんて、本当に貴重ですよ!
もし、野球に興味のある女の子を持つ親御さんがこの記事を読んでいたら、ぜひ応援してあげてください。
前回の記事はこちら!
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