こんにちは、ルレムラ(@luremura)です。
「派遣ってどうなの?」シリーズ第二弾の「派遣のメリット」をお伝えします。
派遣の制度上のメリットや、私が実際に派遣をして肌で感じたメリットをお伝えしていきますね。
「派遣って意外とこんなメリットがあるのね~」と思っていただけたら幸いです!
ほかの「派遣ってどうなの?」シリーズはコチラ。
【メリット1】副業OK(ただし派遣会社による)
派遣でも副業OKなところがあります。ただし、派遣会社によるので、副業したい方は事前に派遣会社に確認しておきましょう。
私は、登録後にその派遣会社(スタッフサービス)が(※)副業NGだと知ったバカぽんです。
私の場合、同じ職場の違う派遣会社から派遣されていた方は、副業にマッサージ師をされていました。
融通の利くお仕事で、お金が欲しくなったらお仕事を入れてもらう形だったようです。
私の記憶が確かなら、その派遣会社では、副業分の申告も年末調整でまとめてやってくれていたようでした。
スタッフサービスからの派遣で副業がバレなかったベテランさん
あと、スタッフサービスからの派遣で、内緒で副業している方もいましたね。 その方は派遣歴10年のベテランさんでした。
そのベテランさんは、派遣先の仕事が終わった後、ドラッグストアや電気屋さんでレジ打ちをして、堂々と掛け持ちをしていたようです。
アイドルの追っかけをするためだったようですが、色々バイタリティあふれる方でした…。
さいわい、スタッフサービスに副業はバレていないようでしたが、派遣先の社員さんからはよく目撃されていましたね。
副業は第三者のタレコミでバレることが多いので注意
ちなみに、副業がバレる原因で多いのは「第三者からのタレコミ」です。
なので、派遣会社で副業が禁止されている方は、くれぐれも注意しましょう。
あと、誰がどこで目撃しているか、あるいは話を聞いているかわかりません。
私が登録していたスタッフサービスでは、住民税が直接納付だったので大丈夫だと思いますが、副業していると、確定申告を通じて住民税も増加します。
なので、もし住民税が天引きスタイルだと、会社にバレる可能性があります。
とにかく、副業が禁止されているところは、気を付けましょうね~。
【メリット2】派遣は正社員より休みを取りやすい
派遣は立場上、正社員よりも休みが取りやすいです(繁忙期以外)。
正社員だと、体調不良でも簡単に休めないこともありますが、私が派遣をしていたときは、責任のある立場ではないので簡単に休めていました(正社員の人よ、スマヌ)。
まぁ、正社員からすれば「あの派遣、またかよ…」と思われていたかもしれませんが、仕方がない。だってしんどいものはしんどいんですから。
私は、生理で体調不良になることが多かったので、簡単に休めるのはとても助かりましたね。
正社員と休みがかぶってしまったときのこと
しかし、事務所に女性が二人しかいない職場で派遣をしていたときのこと。
この職場の決まり事として「女性社員が事務所の電話の対応と、荷物の受け取りをする」ことになっていました。
なので、暗黙のルールとして「二人同時に休んではならない」がありました。
しかし、もう一人の女性のほうも生理の体調不良で休むことが多く、「いつか私と休みが被ってしまうんじゃないか…」と危惧していました。
なんとなーく女性なら経験あると思いますが、職場の同僚や学校の友人が生理になったら、「自分も生理になった!」なんてありませんか?(科学的根拠はないらしいが)
そんなある日、私が有給で休んだところ、ついにもう一人の女性と有給が被ってしまったのですね(こちらも生理による体調不良)。
結局その日は、男性陣が普段はやらない電話の応答や、荷物の受け取りをしたそうです。
性別や担当が重なっていると、こんなこともあるのですね。
いくら派遣が休みやすい立場といえ、休みを取るときは注意が必要です。
【メリット3】派遣は正社員より給料が高い場合もある
派遣は時給制なので、出勤日数の多い派遣先だとその分お給料が多くもらえます。
なので、派遣先によっては正社員よりも給料が高いこともあります。
派遣先の正社員の給料明細を目にしてしまって唖然
私の場合、本当に偶然なのですが、派遣先の職場社員(男性の技術職)のお給料明細を目にしてしまったことがありました。
そのとき、明細に並んだ数字を見て唖然。
その男性は、技術と知識が必要で、責任の大きな立場の仕事をされていたにもかかわらず、私とそんなに変わらないお給料だったのです(かなり優秀な方だったにもかかわらず)。
この派遣先が安月給ということもあったんでしょうが…。
なんなら、今でも見間違いだったんじゃないかと思っています。
さらに、同じ職場の女性社員(事務員)からは
ルレムラさん、私よりもらってるよ
と言われたことがありました。
しかし皮肉かな。
今まで私が正社員として勤めていたところは、みんな安月給でブラック。
派遣社員になって、この派遣先に勤めていたときが人生で一番お給料が高かったんですよ(どんだけ少ないのよ)。
正社員でヒドイ所だと、月給10万円切る会社もありました。
なので、私みたいに正社員の蜜を味わってきていない人間からしたら、派遣でも金額面で大差を感じず、むしろ、「派遣のほうがお給料が高い」可能性もあります。
【メリット4】正社員並みに難しい仕事や責任が重い立場は要求されない
派遣は、正社員並みに難しい仕事や責任の重い立場は要求されません。
まぁ、これは私が事務員として派遣をしていたからかもしれませんが。
なぜなら、派遣が「成長」や「期待」とは無縁だからです…!
あ、あくまでも「その会社においては」ですよ。
そもそも、すぐにいなくなるかもしれない人(派遣)に、難しい仕事や新しい技術ってじっくり教えられないですよね。
というわけで、立場も自動的に一番下になります。
と、一見悲しい理由のように思えますが、見方を変えれば、立場上、気楽でいられるんですね。負担が小さくて済むんです。
なので、私と同じように、仕事に対してストレスをすぐに感じやすい人は、とても大きなメリットなんじゃないでしょうか。
【メリット5】新しい技術の習得もある
派遣は、新しい技術を習得できる可能性もあります。
「あんた、さっき『派遣に難しい仕事や新しい技術ってじっくり教えられない』って書いてたやん!」って言われそうですが、厳密に言うと、「ないことはない」んです(どっちよ)。
CADの使い方を教えてもらったことがある
実際に、設計関係の会社に派遣されたときのこと。CADの使い方を教えてもらったことがありました。
簡単なタイプのCADだったので、すぐに使えるようになりましたし、設計に必要な最低限の知識も教えてもらえました(今は忘却の彼方)。
このように、職場によっては技術を教えてもらえるところもあるのですね。
こうやって派遣で教えてもらった知識や経験も、今後、経験値としてアピールできます。
正社員だとこんなふうに「違う職場に行って違う技術を習得」することも、キャリアを積むごとに少なくなると思います。
その点、派遣は一番下だからこそ、「経験させてもらいやすい立場になるんだ」だと感じましたね。
【メリット6】派遣になると様々な人間模様を知れたり経験が身に付く
派遣になると、色んな職場に行き、様々な人に会います。そのため、様々な人間模様を知れたり、経験が身に付きます。
なので、私のように「私生活の交流関係が豊かではなく、人生経験が乏しい。営業マンみたいにバリバリ仕事ができない」
みたいな人にとって、派遣は経験を磨くのにうってつけかもしれません。ちょっと荒行ですが。
ちなみに、私の「人生経験が乏しくて、社会人になってから戸惑ったこと」として、人の顔について書いた記事もあります。
あと、規模が小さい会社の正社員だと、人間関係が固定されるため、そこでずっと働かざるをえない場合があります。
派遣社員は、否が応でも職場環境が変わりますし、短期間で新しい環境に慣れなくてはいけません。
当然経験値も増えていきますし、覚える仕事も変わります。ある意味、人生の循環と頭の体操にもなりますね。
そして、違う会社に行くたびに、その会社のモノサシを知ることになります。
会社ごとに、独特の習慣や固定観念がありますし、その会社に準じた社員の性格もあります。
その会社から見た私と、私から見たその会社。違う価値観、お互いのズレ、職場と人との出会いから、人生観や考えを見つめることもできます。
こういう経験は、派遣社員に限らないことですが、派遣になることで、今まで気付かなかった、面白い発見に繋がることもありますよ。
【メリット7】派遣はすぐに働ける
派遣は登録するだけですぐに働けます。
え、本当に?
本当です
私は、派遣会社(スタッフサービス)に行った初日に仕事を打診されたこともありましたし、実際にすぐに働き始めました。
こんなスケジュールでしたね。
- 初日:派遣会社に赴いて面談
- 一週間後:派遣先に面談
- 二週間後:派遣先で働きはじめる
私は、引っ越しのことや派遣先の予定のこともあり、二週間後に働き始めました。
おそらく、こういった予定がなければもっと早く働きはじめたと思います。
派遣の良いところは、一般的な正社員の形式ではないため、あっさり働きはじめられることなのですね。
新卒社員はノウハウを教えて育てていく必要がありますが、派遣社員は様々な職場に行くことになるので、「ある程度の社会経験が前提」と考えるといいでしょう。
つまり、即戦力になる人材が求められるわけで、ない場合はお払い箱…おっと、この話はまた別でお話します。
とにかく、派遣は「はやく仕事したい!」という方におススメですね。
【メリット8】人間関係に縛られない
派遣は、派遣先の面倒くさい人間関係に巻き込まれても、いずれいなくなる人間です。そのため、人間関係に縛られにくいです。
派遣先に苦手な人や嫌な人がいても、「まぁ、しょせん私は派遣だし、死ぬまでこの職場にいるわけじゃないしな~」と、いい意味で諦めることができるんですね。
とろが、正社員だとなかなかそうはいかない。
自分を変えるか、職場を変えるか、その嫌な人がどこかに行ってもらうのを祈ることになります。
実例として、私が行っていた派遣先でのことをお話しますね。
実際に私が見た派遣先の女の戦い
そこの派遣先は、事務所の女性が産休に入るということで、代わりに私が派遣として働くことになりました。この産休に入られる女性をAさんとしましょう。
そしてもう一人正社員の女性がいたのですが、この方をBさんとします。
で、このAさんとBさんの仲が悪かった…!
冷戦みたいな感じです。
というのも、私がAさんから引継ぎを受けていた間、AさんとBさんの仲が良くない感がビシビシ出ていたのですね。
仲良くないというか、全く雑談がないんですよ。必要最低限の言葉しか交わさない。
たとえば、Aさんが部長と談笑していて、それを見ているBさんは笑わない。
同じく、Bさんが部長と談笑していても、そばにいるAさんは笑わない。
お互いがお互いのことで、まったく愛想笑いがないんです。見て見ないフリをしている2人。
なんなのこの緊張感…
なんだかんだで引継ぎ期間が終わり、Aさんは産休に入るわけですが、私は産休の間Bさんからいろいろ聞かされることになります。
Bさん曰く、
Aさんとは、入社初期は仲が良かったのだけれど、だんだん無視をされるようになったの
しかも、Aさんは立ち回りがうまいので、いつの間にか職場の男性陣がほぼAさんの味方をするようになっていったとのことでした。
…Bさんが何年も先輩だし、歳も上なのに(汗)
女同士のいざこざで、
特定の女に味方する男と、
男を味方に付ける女。
これはね、性質が悪いですよ。
入り組んだ話は割愛しますが、結果から言うと、いつしかBさんはAさんの態度を気にしてしまって、心と体を病むことになってしまったそうです。
で、Bさんはいつしか顔が「困り顔」になってしまうように。
私は、いずれその職場から去るさだめの人間ですが、Bさんは私が職場を去ればまた、Aさんとの日々がはじまります。
嫌いな人、苦手な人からは、距離を置くのが一番ですが、同じ職場では難しいのが現実。最悪、病気になってしまうことも。
その点、派遣社員は最終的には職場の嫌いな人、苦手な人の傍から去ることができます。そういう意味では、気楽にお仕事させてもらえるメリットがあります。
私は、こういった人間関係のストレスが本当にダメなので、派遣のメリットで「人間関係に縛られない」を一番に推したいですね。
ちなみに、このときの社員Bさんはこの記事で「困り顔さん(仮名)」として登場しています。
(蛇足)派遣の話から脱線
さて、上記のリンク先の記事を書いたのが2019年、この派遣の記事を書いたのが2017年のことでした。
この記事の執筆当初、私は「Aさんが悪いからBさんが憂き目に遭っているんだ」と思いこんでおりました。
しかし、上記リンク先では、Bさんの悪い癖(会話泥棒)について書いています。
なんかね、書いているうちに、なぜにBさんが憂き目に遭うのか納得してしまったのでした…。
やっぱり、視点を変えれば「なぜそういう扱いを受けるのか?」理由があるし、「誰が正しいの?」かなんて、簡単に変わると身をもって実感した出来事でした。
派遣のメリットを振り返って
派遣社員は、見方を変えるとメリットもたくさんあります。
これから派遣を目指す方は、派遣ならではのメリットに注目していただきたいなと思います!
さて、次回は避けて通れぬ「派遣のデメリット」を解説します!
次の、派遣の制度上のデメリット、「ボーナスがない」ことなどに触れた記事です。
こちらは「派遣は使えないと切られるのか?」など、シビアな実体験を書いています。
「派遣ってどうなの?」シリーズ完結編。人から受けた質問や、友人の結婚式のご祝儀はどうするのか?などなど書いています。
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